![]() 月曜からアップしている静内ネタですが、 メインとも言えるのがこの場所、龍雲閣。 二十間道路の終わりに位置する、明治時代に建てられた貴賓舎。 今まで、歴代天皇を始めとした皇族や、様々な高位高官が訪れています。 右のトド松の木は1922年(大正11年)に当時皇太子であった 昭和天皇の「お手植えの松」 国宝級の展示物もありますが、国宝では無いので内部の撮影も可。 ![]() 桜まつり開催時に一般公開されていて、記帳をして中に。 強制ではないようですが、募金箱もあるので幾らか入れて中に進みます。 そもそも天皇が訪れるような貴賓舎が、どうしてこのような東京からすると 辺境とも言える地に存在するのか?静内一帯の歴史を簡単に振り返る必要があります。 明治5年、初代北海道開拓使長官・黒田清隆が大規模な牧場を区画した事に始まり この地は宮内庁管轄の御料牧場として 宮内御料馬の生産や、軍馬の拠出をしていく事になります。 実用的な車や、ましてや戦車など存在しない当時としては 馬は車であり、戦車。 今風に言えばここは、国営の巨大自動車工場。 その重要拠点の視察に訪れる皇族や高位高官も多く、 そう言った皇族達の行啓道路として造成されたのが、有名な二十間道路であり、 貴賓舎である、この建物「龍雲閣」だったのでした。 ![]() 一階には当時の食器や家具などが展示されていますが、 その中でも興味深いのがこれ・・・ ![]() 伊藤博文作の七言絶句。 明治42年8月、韓国皇太子殿下の案内役として来場し、 その折座興として書いたものです。 加筆訂正の跡がある事から下書きである事が解ります。 その為一旦持ち帰り清書して送ると言う事になったのですが、 その帰路、動き出した馬車を牧場の者が追いかけて 「清書が来るまで、こちらで預かる」と言う事で、無理を言ってもらいうけたそうです。 その2ヶ月後、伊藤博文はハルビンで暗殺されてしまい、 当然清書が完成する事も無く、この書こそが、伊藤博文絶筆となったのでした。 その時、牧場関係者が無理を言ってまで、もらいうけたのはどうしてなのでしょう。 当時の不安な世相から不吉なものを感じたからなのか・・・ 私個人の推測では、相手は多忙な人、このまま帰してしまっては忘れられて 清書など届かない可能性が高いと考えたからではないでしょうか。 一般人には有名な人が来たらサインをもらったり、写真に残しておきたいと言った、 ややミーハーな気分が、当時の人にもあったように思います。 真相は知る由もないですが。 ![]() 龍雲閣2階。 平成18年に訪れている天皇皇后両陛下。 ![]() ガイドの方から聞いて、陛下が立っていた場所から写真を撮ってみました。 遠くの生馬神社。 ![]() 前述の昭和天皇お手植えの松も見えます。 きっと「あの松は父君のお手植えです」などと言った説明を聞きながら ご覧になっていたのでしょう。 近日中に龍雲閣、その2も予定。 人気ブログランキング ← ぽちっとお願い致します にほんブログ村 北海道食べ歩き ← 応援頂ければ幸いです。
by gajousan
| 2009-05-14 09:10
| 静内
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Comments(4)
そうそう(笑)
有名な方が来てくれるとありがたく・・・ そしてとても嬉しいものです♪ ですが! 天井もだんだんとスペースが少なくなってきました(汗) これからも、ご来店の感謝と記念のために 店中を飾っていけると良いです (*^^*) 静内、もう何年も訪れていません。 お天気が良かったようで何よりですネ♪
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まかない@さん
他にも大正天皇が座った椅子など 皇室ゆかりの品や有名な方の作品も随分ありました。 一般人の考える事は今も昔も大差無かったのかもしれません。 そう言えば私もかなり以前に旅番組収録中の ドラえもんの声の人、大山のぶ代さん? と同じ普通列車に偶然乗り合わせ、無理を言って握手してもらった事があります。 今にして思うと非礼な事をしたと思いますが、記念にはなりました。
静内は好く行きましたが、この、立派な、竜雲閣は見たことがありませんでした、さすが天皇が行幸されるだけあり、立派な寺ですねー。又写真が綺麗に、撮れていて、さらに、綺麗に見えます。!
荒野鷹虎さん
毎年、桜まつり開催時に一般公開されるそうです。 歴代天皇や、伊藤博文など歴史的な高官も訪れている貴賓舎。 見ごたえのある歴史的建造物だと思います。 大正天皇が座った椅子や天皇陛下献上菓子の ライディングしずないなどまだ未公開の画像もあった事を 今思い出しました。
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