
白老仙台藩陣屋跡。
白老仙台藩元陣屋は、南下してくるロシアなどへの北方警備の拠点として、
1856年に作られた、仙台藩北方警備の本陣です。
白老駅周辺から車で来るとあっという間ですが、歩きだと遠いです。
それに町並みもごく普通で刺激になるようなものもありませんし・・・
すっかり靴ずれして、足がいたい。

キツネ発見。
白老の町外れと言うこともあり、自然が残っている感があります。
複数の鳥のさえずりも心地よく、一眼レフと望遠レンズを調達して、
訪れてみるのもいいかもしれません。
桜の木も多く、桜満開の時に訪れれば、様相は一変していると思います。

近くに資料館もあります。
仙台藩の重役三好監物が、アイヌの古老の意見を聞きながら、
陣屋を立てる場所を検分している図。
当初は苫小牧の勇払に陣を置くよう幕府に命じられていたようですが、
湿地帯で陣を立てにくい上に、波も荒く船の出入りにも適さないと言う事で、
白老が選ばれたそうです。
その他、北方警備に関する資料が展示されています。
林子平、最上徳内、近藤重蔵と言った北方警備、北方探索に関わった人々の話や事柄は
中学、高校の歴史では殆ど触れられる事はありませんが、
みなもと太郎の歴史マンガ 「風雲児たち」では、
詳しく、そして解りやすく紹介されています。
余談ですが最上徳内は、文献に濁る川、ノボルベツ川(登別川)の記載もしています。
このあたりも実際に歩いていたようです。

仙台藩は後に旧幕府側に加担した事で、新政府軍に追われ、
1868年、ここにいた人々も命からがら白老を後にします。
こうして12年間の仙台藩元陣屋の歴史の幕が閉じました。
門が再現されています。
その他は、堀や土塁が復元されているのみで、
当時の建造物が見られるわけではありませんが、いつしか忘れ去られ
朽ち果てていた元陣屋の復元には多くの人々の努力がありました。
昭和41年には国の史跡として認定されたそうです。
周囲は自然も多く残っていて、多くの鳥や植物、昆虫の姿を見ることが出来ます。
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