<< 緑ヶ丘公園展望台 有珠山西山火口への道 前編 >>

有珠山西山火口への道 後編

有珠山西山火口への道 後編です。
有珠山西山火口への道 後編_d0153062_9472781.jpg

地元民の私も驚いたのがこれでした。
国道230号線が分断されています。
洞爺湖温泉行きのバスに前回乗ったのは、10年以上も前ですが、
順路が全然違い、違和感を覚えていましたが、その理由がこれでした。

噴火から8年も経っているのに、全然知りませんでした。
有珠山西山火口への道 後編_d0153062_9484572.jpg

このような説明看板が。
西山火口沼と呼ばれているようです。
有珠山西山火口への道 後編_d0153062_9473951.jpg

遠くで噴煙を上げているのが、西山火口。
まさに大自然の猛威。

前回2000年の噴火の災害の爪あとは今もって随所に残っていますが、
長くこの地に住む人々にとっては、
有珠山噴火など20年に一度の恒例行事のようなもの。

噴火が始まっても、「いよいよ始まったな」と意外と冷静です。
現に前回の噴火でのけが人、死人は一人もいません。
有珠山西山火口への道 後編_d0153062_949971.jpg

朽ち果てた車。
元はりっぱなオープンカーのようですが、持ち主はあれを見て
何を思うでしょう?

2000年の噴火の時、私は登別に住んでいましたが、
「非難指示が出た。これから逃げる」
と両親から電話があり、その後数日間消息が途絶えてしまいました。

一応心配はしましたがしばらく経ち、逃げたと見せかけて、
まだ自宅に隠れ住んでいると知りました。
戦時中のように窓に目張りをして外に光が漏れないようにして、
ひっそりと暮らしていたようです。
有珠山西山火口への道 後編_d0153062_10284761.jpg

実家のある地域は避難指示が出ていない地域と、出ている地域の境目くらいにあり、
ほぼ100パーセント安全と言えば、安全ではあるのですが
この行為は多分、違法です。

飼っていた小鳥や、熱帯魚など生き物へのエサやりのため
家を離れる事が出来なかったようです。
最終的には避難したようですが、かなり長い間隠れ住んでいたようでした。
当時は面白がって毎日、実家に電話していました。
「生きてるかい」がいつも最初に言う言葉。

この両親のねばりのおかげで、飼っていた生き物たちも
すべて無事だったそうです。

話がそれましたが、この先に続く西山火口散策路の入り口は
現在冬季閉鎖中です。
開かれるのは4月20日からと言うことで、
散策路から西山火口のようすは近日中に見てくる予定です。

  ブログランキング ←ぽちっとおねがいします
by gajousan | 2008-04-16 10:29 | 洞爺湖町 | Comments(4)
Commented by yoyokaka at 2008-04-16 16:57 x
オープンカーじゃなくって、屋根がつぶれてるんじゃないですかね?
ここ、おととし行きましたが、それにしてもものすごい場所ですね。
Commented by takimotokan at 2008-04-16 23:36
噴火後の被害の様子はTVでよく見ましたが、このような
沼ができていたり、車が潰れてしまったものが今だそのままに
なっているとは・・・このようなシーンは初めて見たので、衝撃的
というか、ショッキングでした・・・orz

峠を越えると60分もかからずに行ける場所なのに、この違いは
なんというか・・・です。
(地図上で見ると近いことから、当時は道外のお客様などは
噴火の影響で泊まれないのでは・・・と問い合わせが入ったり
もしましたが・・・。)
今さらですが、私なりにもっと何かできなかったんだろうか?
とまで思ってしまいました。

自然の猛威を感じますね。これは、絶対機会を作って
私もこの目で見たいと思います。そして、もしもいつかまた噴火
してしまった際には、微力ながら私にできることを考えてみたいと
思った次第です・・・ポチ!
Commented by gajousan at 2008-04-17 12:38
yoyokakaさん
「つぶれている」はおっしゃるとおりですが、屋根の素材が
オープンカーが雨風をしのぐ時のシートのような物に見えたもので。
遠めだったので断言は出来ませんが、次はデジタルズームで
撮って確認します。
Commented by gajousan at 2008-04-17 12:48
たきもとブロ担さん
噴火は防ぐ事は出来ませんし、大きな被害をもたらしますが、
有珠山、洞爺湖と言った美しい景観を作り、多くの観光客が集まる事により、
この地に住む人が長きに渡り、多くの生活の糧を得ているのも
また事実。

要は火山とどう付き合うか。
と言ったようなことを、昭和新山観測で有名な三松氏が
言っていたような・・・。
このように災害を新たな観光資源にしてしまうあたり
この地に住む人はたくましいなと思います。

次の噴火はおそらく2020年代。
今より観測技術は高まっていると思われますので、
けが人などは次も出さずにすむかもしれません。

ぽちありがとうございます。
<< 緑ヶ丘公園展望台 有珠山西山火口への道 前編 >>