<< 冬の樽前山見納め マガンのねぐら立ち 前編 >>

マガンのねぐら立ち 後編

本編に入る前に、マガンのねぐら立ちについて、軽く説明したいと思います。

マガンは昼間、周辺の水田や畑で落ちモミや草の葉などを採食し、
日の入りとともに、湖に一斉に戻ります。
これを「ねぐら入り」と言い、日の出とともに湖を一斉に飛び立つ事を
ねぐら立ち」と言います。

正確に調べたわけではないので、理由は推測ですが、
水田より湖の中の方が外敵の攻撃を受けにくいという事と、
水鳥なので、やはり水の中に居る方が落ち着くという事、
そして臆病な一面があるので、群れで行動する事が理由ではないか思います。

さて、それでは本題に入りましょう。
マガンのねぐら立ち 後編_d0153062_9384868.jpg

6時前、日の出の時刻となりました。
残念ながら雲ひとつ無い快晴とは行かず、太陽が少し雲間に隠れています。
マガンのねぐら立ち 後編_d0153062_942541.jpg

ちらほら、飛び立つマガンも出始めました。
マガンはこのように複数で隊列を作り飛びます。
「雁行」と言うそうです。

6時が過ぎました。
ひときわ大きな、おびただしい数のマガンの鳴き声とざわめきが、
ウトナイ湖全体に広がっていきます。
そして・・・
マガンのねぐら立ち 後編_d0153062_947199.jpg
マガンのねぐら立ち 後編_d0153062_9473887.jpg
マガンのねぐら立ち 後編_d0153062_9475128.jpg

空を覆わんばかりと言う前評判に偽り無し。

この写真を撮ったのは、3月21日の早朝ですが、
ウトナイ湖ネイチャーセンターのホームページによりますと、
3月20日のマガンの数は約67,000羽との事だったので
今飛び立ったのは、ウトナイ湖に居るマガンのほんの一部に過ぎません。

ウトナイ湖はまだ先ほどと変わらず、マガンにあふれています。
ねぐら立ちはこのような光景を幾度と無く繰り返しながら
8時頃まで続きます。

既に次の目的地、宮島沼(美唄市)へ移動し始めた物もいるのか、
現在のウトナイ湖のマガンの数は5万程だとか。
見たい方は、天気予報と相談しながら、お早めに。

(参考文献 広報とまこまい)

  ブログランキング ←ぽちっとお願いします
by gajousan | 2008-03-24 10:09 | 苫小牧 | Comments(6)
Commented by yoyokaka at 2008-03-25 05:49 x
なんだか写真がグレードアップしたみたいですね。
Commented by gajousan at 2008-03-25 09:55
yoyokakaさん
ブログのスキンを変えましたので、今まで圧縮ぎみの写真のサイズが
少し大きく投稿できるようになりました。
Commented by ふぅちゃん at 2008-03-25 11:21 x
ほんとに空が黒くなりそうな(笑)
しかし5万羽も どうやって数えるんでしょう…すごい!
鳴き声もさることながら、羽音も迫力でしょうねぇ。
朝早くからの貴重な写真、ありがとうございます(笑)
応援ぽちっ
Commented by takimotokan at 2008-03-25 23:58
コメント御無沙汰しちゃいました!
チラ見させていただき、ポチっとはさせていただいていたのですが、
コメントするまでに至らず、失礼をいたしました<(_ _)>

もう一度見直しても、こちらの画像には本当に圧巻です!!
ちょうど、土曜日だったかな?日曜日だったかな?に北海道
新聞にもマガンの飛行の様子が載っていて、へぇ~すごい!と
思いながら見ていたのですが、画像には少しの数のマガンしか
載っておらず、文字だけではその数のすごさはわからずにいて、
gajousanのブログでおおお!!これか!!と驚いた次第でした(笑)
これで一部とは・・・本当にすごいですね~!
しかも、yoyokakaさんもおっしゃる通り、写真も本当にキレイで上手で
腕前がぐんぐんあがられていらっしゃいますね♪
私もがんばらなくては~(^^ゞ  応援ポチ!
Commented by gajousan at 2008-03-26 09:31
ふぅちゃん
数え方については確認をしていないので推測ですが、
一羽一羽カウンターで数えている訳ではないと思います。
多分、全体を見渡して、どの位の面積に分布しているかを
確認した上での概算と思われます。
労いありがとうございます。4時30に起きて現地に行った
甲斐がありました(笑)
かなり遠くからでも鳴き声はものすごかったです!
Commented by gajousan at 2008-03-26 09:39
たきもとブロ担さん
忙しい日々が続いているようですね。
そんな中でいつも見てくださって応援のぽちもありがとうございます!

実は3月16日に一度、夕方のねぐら入りを見ていたのですが、
その日はマガンの数は2万ほどと少なめで、
周りもどんどん暗くなっていくので、見終わっても
「こんなものなのかな」と少し不満足で帰ってきました。

おそらくこの日の前後が、マガンの数のピークだったのではないかと
思います。
腕が上がったわけではなく、そういった意味ではラッキーでした。
自然や小動物を撮るには、デジカメではどうしても限界があり、
一眼レフがほしいなと思う今日この頃です。
<< 冬の樽前山見納め マガンのねぐら立ち 前編 >>